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『機動戦士ガンダムF91』(きどうせんしガンダム フォーミュラ ナインティワン / きどうせんしガンダム エフきゅうじゅういち、''MOBILE SUIT GUNDAM Formula 91'')は、1991年3月に劇場公開されたガンダムシリーズのアニメ映画。略称は「F91」。キャッチコピーは「人は、いつ戦争を忘れることができるのか?」。配給収入2億7千万円。同時上映は『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』。 == 作品解説 == 元々はテレビシリーズの企画であり、『機動戦士ガンダム』の劇場公開10周年に合わせて、そのテレビシリーズ用の構想の1クール分にあたるストーリーを劇場用に映像化したものが本作である〔『GREAT MECHANICS 8』 双葉社〕。時代設定は一年戦争から40年以上、第二次ネオ・ジオン抗争からは約30年経った宇宙世紀0123年が舞台である。それまでのシリーズに登場した人物は登場しない。 難解だった前作『逆襲のシャア』に対し、富野によると本作は「解りやすさ」に重点を置いている。主人公も解りやすいヒーローになり、物語もハッピーエンドになった。『逆襲のシャア』ではニュータイプ論がテーマだったが、本作は「家族の問題」という非常に身近なテーマになっており、新世代の観客には解りやすくなっている。この結果、富野は本作を「ストーリー的には成功」としている。そのため前半はわかりやすく親しみやすくなっているが、終盤は『逆襲のシャア』と同じく戦況は混乱し、ぽっと出の固有名を一瞬しゃべらせるだけで場面の説明をするなど、畳みかけるような難解さと安易さというガンダム劇場版の伝統は受け継がれている〔機動戦士ガンダムF91パーフェクトファイル〕。 本作に登場する円盤型の殺人兵器であるバグは「同じ大量殺戮でも、(『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』で使用した)毒ガスより直接的な痛みを感じさせるものが欲しい」という、監督の演出意図に沿って用意された〔ラポートデラックス 『機動戦士ガンダムF91』〕。これは当時、富野が「子供が生のリアルさを失いつつあるのではないか」という強い懸念を持っていたことと関連しており、続いて監督したテレビシリーズ『機動戦士Vガンダム』ではさらにエスカレート、生理的嫌悪感を伴う残虐な死の描写を、本来の視聴者である子供に容赦なく突き付けた(しかしそれらの「痛い」演出は視聴者から受け入れられず、以降の作品ではふたたび抑えられている)。 企画書には「F91の続編は絶対に制作します」と記されていたが、テレビシリーズにおける続編は現在に至るまで作られておらず、本作のその後は富野原作による漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』である程度描かれている。本作以降もガンダムシリーズでは、『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別編』『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズ・リポート』『∀ガンダム 地球光・月光蝶』などの映画が公開されているがいずれもテレビシリーズやOVA作品を再編集したものである。完全新作の映画は2010年公開の『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』まで制作されなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「機動戦士ガンダムF91」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mobile Suit Gundam F91 」があります。 スポンサード リンク
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